「エロチャットしよーぜー!」とサリナが明るく言ってきた。
僕とサリナはあるソシャゲーで知り合った。そのオフ会で一度会ったことはある。平均年齢が低めのゲームで30を超えていた僕は参加することに気が引けたのだが、「オフろーぜー!」とサリナに強く誘われて会ったのだ。サリナは年齢も一回り下でゲームで抱いていたイメージそのままの元気な女の子だった。僕が年上だと言うことは見抜いていたらしく「おやじおやじ」と慕ってくる?のか、からかわれているのか。まあ、彼女の年齢からしてみたら僕は立派なオヤジだ。
そこからサリナはますます僕に寄り添ってくるようになった。毎晩のようにオンラインしてくる僕に「くそおやじー!」と話しかけてくる。ぶっちゃけ、ルックスは作画崩壊したアニメみたいな感じの子であり、リアルで彼氏もいるようなので、恋愛対象にはならないのだけど、慕ってくれる分には悪い気はしない。
ただ、エロチャットをしたがるのだ。別にサリナが僕に気があるわけではないことはわかっている。おそらく、僕には警戒心を全く必要としないのだろう。彼女にとって僕とはそう言う存在だ。
エロチャット
「まんこむれむれっすよ!」「おやじチンコ出せー!」「ケツには自信あるぜ!」と、まあエロチャットと言うよりは下ネタで笑い合うような内容だ。僕もマジでサリナとテレフォンセックスみたいなことはする気はないので、このくらいのノリで明るく下ネタで笑い合う方が合っている。
そんなサリナがある日「結婚することになったみたいだ」と言ってきた。付き合っていた彼氏とついにゴールインするらしい。どうやらできちゃった婚だ。もちろん、僕はおめでとうと祝福した。ただ、さすがに人の妻及び母親になったら、これまで通りエロチャットはできないことを考えると、寂しかったのは事実だ。
すると、サリナは「最後にお願いがある!」と言ってきた。「ぎゅっと抱いてくれ!」が彼女の望みだった。僕みたいな年上のおやじと毎晩何の理由もなくチャットをしていたわけではないだろう。何だかんだで僕とサリナは好き合っていたのかもしれない。
そして、僕はサリナの望み通りに「ぎゅっ!」と書き込んだ。これに対してサリナは「何だテメー!ウソくせーぞ!ww」と返してきた。キーボードの向こうではお互いに泣いていたのかもしれない。
エロイプ
テレクラ